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4つの意識したこと

東京大学農学部緑地環境学専修 なおき先輩

 私は一年間の浪人期間を経て東大に合格しましたが、高校生の期間は東京大学を志望したことはなく、別の大学を志望していました。故に東大の過去問、対策を高校生の間では一回も行ったことがありませんでした。しかし、浪人が決まった際に自分が何を勉強したいかを考えた際に具体的にこれがやりたいとまだ決められていなかったので、入学後に決める事が出来る東京大学を志望することにしました。
そんな私がどういった事を意識して勉強して、東大に合格できたかをご紹介します。

1. 自己分析をする

高校生の頃は部活・学校行事に熱中しており、また、自分に対する甘さがあり、勉強に対する自己分析ができずに何となく勉強していたので、現役時は失敗してしまい浪人することになってしまいました。浪人が決まった瞬間、自分はなぜ失敗したのか、勉強に対する態度がどうであったかを自己分析しました。各教科この分野は得意で、この分野は苦手のまま入試を迎えてしまった、最後の追い込みの中で本気で取り組めていなかったというように自己分析・反省を行いました。その結果、大幅に成績を伸ばすことができました。
自己分析を行うことで、自分の状態を客観的に見ることができるので、成績の向上につながると思います。

2. 単語帳・問題集を何種類も行わない

私は何種類も問題集を買わずに、1つの問題集を1周目は全て行い、2周目は間違えたところをやるという風にして、全て解けるようになるまで問題集を繰り返して解いていました。
1つ目の理由としては、いろいろな問題集に手を出すと解くことに精一杯になり、なぜ間違えたのか、どこで間違えたのかを分析できないまま次の問題に進む可能性が高いからです。問題集を使って演習を行う上で一番重要なのは解くことではなくなぜ間違えたのかを分析し、間違い直しをすることです。様々な問題集に手を出すと、間違い直しに時間を取ることが一つの問題集に取り組む際よりもできなくなる可能性は高いのでお勧めできません。
2つ目の理由としては、1つの問題集をやりこんで、終わらせることによって達成感を得ることができ、自分に対して自信を持つことができるからです。入試の際には緊張や不安に押し潰されそうになることもあると思います。その際問題集をやりこんだという経験があることで、私はこれだけやったと自分に対して自信を持つことができます。これは精神的に大きなアドバンテージになるのではないかと思います。
ではどの参考書を買うべきなのかということに関して説明させて頂きます。ネットの普及により様々な情報を簡単に得ることができるようになり、参考書に関する情報も容易に得ることができるようになりました。しかし、参考書は人によって使いやすいもの、使いにくいものがあると思います。参考書を購入する際にはまずは書店に行って、実際に目を通してみて自分に合うものを購入すると良いと思います。単語帳に関しても同じことが言えます。様々な単語帳が売られていますが、何冊も買うのではなく、自分のレベルに合わせて一つの単語帳を行うと良いと思います。

3. 得意な教科だけをやりすぎない

得意な教科を行う際は、苦手な教科を行う際よりも私は楽しく勉強できていました。楽しく勉強することで成績が向上したのだと思いますが、得意な教科ばかりを勉強することは危険だと思い、バランスよく全ての教科を勉強することを心がけました。得意な科目だけを勉強することで得意な教科の成績は向上すると思いますが、苦手な教科の伸び幅を比較すると伸び幅は大きくないと思います。また、得意な教科と苦手な教科を作ってしまうと模試も安定しません。
苦手な教科を勉強するのは精神的に苦しい場合もあると思いますが、乗り越える必要があると思います。私の場合、共通テスト(私の時代はセンター試験でした)の勉強は精神的に大変でしたが、得意かつ好きだった地理の勉強は気分転換の手段として使い、苦手だった国語の勉強にも取り組んでいました。

4. 絶対に合格するという気持ちを持つ

精神的な話になりますが、最後の一頑張りはこれが大きく関わってくると思います。受験勉強は自分の好きな勉強ばかりできるものではなく、精神的にも肉体的にも大変だと思いますし、受験勉強によって辛い瞬間もあると思います。しかし、絶対に合格するという気持ちを持ち続けることによって乗り越えることができたと思います。辛い時には友人と励まし合って、お互い切磋琢磨することで何とか乗り越えることはできると思います。 以上の4点は私が受験勉強した際に意識していたことです。私が実践したことは体験談にすぎず、人によって合う合わないがあると思いますが、一つの意見として皆さんのお役に立つことができれば幸いです。
受験勉強は長くて辛いものかもしれませんが、乗り越えられるよう祈っております。頑張ってください!